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ふう、やっと見てきましたよ。最近、パチスロのやりすぎて見る時間無かったんだよなぁ。理由になってねえよ。

東野圭吾ゲームの名は誘拐」の映画化つうことで、まぁ、東野圭吾好きとしては見ておくかという感じで観に行ってきました。もちろん広末の「秘密」も観に行ったぜよ。広末だからって観に行ったわけじゃないぜよ。

原作の印象は後味悪い終わり方だなあと思ったわけで、なんというか全体的に出てくる人間が全員嫌な奴で特に主役の男性なんて私のすごく嫌いなタイプの自分に自信を持ちすぎているタイプの人間で最後まで感情移入できなかったし、だからと言って最後ギャフンといわされたときにざまぁみろとも思えなかったわけで、なんつか微妙な小説だったなぁという印象だったのですよ。だから、これを映画化といわれたときもあんまりピンとこなかったのが正直なところでしたね。

まぁ、でも原作自体をあんまり覚えてなかったこともあったんで、話が急展開したところでちょっと驚いてしまいました。そういやそうだったなぁと思い出しました。

で、小説の部分が終わった時点でまだ1時間半ほどだったので、これで終わりかな?と思ったらオリジナル展開が。そうきましたか。オリジナル部分は展開としては面白かったけど、ちょっとグダグダしすぎかなぁ。もうちょっとうまくやれればよかったと思うんだけど。でもまぁ、最終的に勝者がいない状態にしたかったんだろうな。小説版だと主人公が敗者で副社長が勝者っていうのがハッキリしちゃっているからな。みんなが騙し騙されと言うところで終わり。最後の藤木直人のセリフはちょっとあざとすぎかなと思ったり。

ああ、あざといと言えば、この映画はフジテレビ製作なんだけど、これ見よがしにフジテレビ社屋とか映すのはどうかと思うなぁ。あざとすぎ。まぁ、気持ちはわからないでもないけど、せいぜいニュースのシーンで自社のアナウンサー使うくらいにしておけよなんて思ったりもします。私の通っている会社も映画事業に片足(どころじゃないが)つっこんでいたりするのですが、あからさまにうちの製品を映し出されると萎えるもんなぁ。そういう演出はあんまり好きじゃないです。

役者。仲間由紀恵はかわいいけどちょっと痩せすぎのような気も。もうちょっと健康的な方がいいなぁ。せっかく、アミノバリューのCMやっているんだからあれを飲んで頑張って欲しい。でも、あれ不味いんだよねぇ。

藤木直人はカッコいいなぁ。この人と同じ大学同じ学部なので同じ時期にキャンパスに存在していたと思うんですが、ああいうレベルの人は見た記憶ないなぁ。白衣とか似合いそうだなぁ。でも、カッコいいだけじゃなくってもうちょっとアクがあったほうがいいかも。

石橋凌はもうナイスキャスティング。この人はこういうキレモノの嫌な奴やらせると嵌るなぁ。今回、一番いいキャスティングだったと思います。

あとはIZAMが出てたけどまぁ頑張ってたんじゃないのかな。もう背の高い女装ビジュアル系シンガーというキャラクターでもう一回売りなおすのって難しそうだから今回みたいな方向性でやればいいんじゃないかと思います。

あとは大倉孝二とか入江雅人とか生瀬勝久とか演劇系の人もちょっとした役で出てましたが、まぁいつもの通りって感じですかね。

あと、映画のオリジナルパートって部分を見て、映画と言うメディアの難しさについて考えてしまった。上にも書いたけど、原作は結構後味悪く終わるというかあんまりハッピーエンドじゃないんだよね。だからこれを映画化してどれくらいの人が納得するんだろうか?なんて思ったわけなんですよ。要するに小説と言うメディアでは許されるものが映画と言うメディアで許されるのかどうか?と言うことを思ったりしたわけです。で、それに対する回答が今回のオリジナルパートなんじゃないかと。やっぱりそれなりの結末を見せないと映画では許されないのかなと思ったわけです。その分、原作ですごく力を持っていた最後の一行で話を全く逆転させる効果(東野圭吾の魅力でもあるわけだけど)ってのは出ていなかったりするし。

ああ、でも今回の監督である井坂聡氏が以前撮った浅野忠信白井晃の【FOCUS】って映画はかなり唐突と言うか衝撃的な終わり方をしたんだよなぁ。どこまで商業ベースに乗せたいのかって言うのが重要な問題なのかもな。ああそういうしがらみはやだなぁ。