ハルディンホテル/ナイロン100℃

観劇強化月間第二弾(適当ネーミング)っつうことで下北沢は本多劇場へ観に行ってきました。ナイロン100℃10周年記念興行らしいです。興行とは言わんか。プロレスじゃないんだし。公演だっての。

私が初めて観に行ったのが1996年の下北ビートニクスだったからあれからもう7年かぁ。ナイロンは初めて見た芝居だったしそれ以後も定期的に観に行っているわけでしてやっぱり思いいれはありますな。まぁ、言うほど強いわけでもないですが。しかし、10周年記念公演って2年くらい前のナイスエイジでも同じようなこと言ってなかったかな?と思ったら、あれはケラ演劇人15周年記念公演だそうです。なんでも銘打っておけって感じですな。

まぁ、10周年記念といっても特に特別な内容でもなく、いつものナイロンって感じでしたな。上演時間の長さも含めて。メンバーが純血だったことくらいか。それでも今江、峯村、澤田が出ていないのは寂しいけど。峯村さんは今回のパンフで対談していたからいいけど、今江さんとか澤田さんは退団しちゃったのかなぁ。おっと、対談と退団を掛けている訳じゃないですよ。公式ページにはまだ名前が残っているようですが。

芝居はシリアスコメディーらしいです。意味わからん。10年まえの今日、ホテルハルディンのオープンの日に宿泊したお客様が再びまた揃うって言うお話。10年もあれば人間も変わるわけでそれが10年前にこのホテルでおきた事件に起因していたりしてなかったりというお話。

なんかそれぞれのエピソードがちょっと消化不良だった感じがあるなぁ。結末もちょっと考えオチっぽかったし。まぁ、こういう考えオチも嫌いじゃないんだけどもうちょっとわかりやすいほうが好み。超能力少女とか美味しい設定なのに何にも生かしてないし。まぁ、そういうのも含めていつものナイロンってことか。笑いで誤魔化しているけど結局は人間の醜いところを書かないと気がすまないんだろうなぁ、ケラは。まぁ、それもまた現実って奴だな。

今回は廣川さんが頭のおかしい中国人という飛び道具な役で話を引っ張りかき混ぜることが出来たのがでかいかな。みのすけ演じるホテルマンは逆に静かに狂っている感じであと他の人たちは比較的まとも。ちょい狂いくらい。新谷さんがちょっと出番少なかったなぁ。残念。いやぁ、しかし彼女も大人っぽくなっちゃったなぁ。よく考えなくてもオレと同い年くらいだもんなぁ。声は相変わらずだけど。

あとはやっぱり舞台上でクネクネしている大倉孝二を見ると安心するなぁ。彼のフィールドはやっぱりこっちだなと思う。正調大倉孝二って感じで。テレビとかじゃああいうの出来ないもんな。そういった意味では佐々木蔵ノ助もたまには舞台でパワーマイムをやって欲しいんだけどもう無理なんだろうなぁ。体力的にも。

次のナイロン本公演はまだ予定がなくって、シリーウォークプロデュース公演ってことで猫のホテル千葉雅子氏脚色・演出の「フリドニア日記#1」と猫ニャーのブルースカイ脚色・演出で「ウチハソバヤジャナイ」だそうで。あ、あとケラの映画「1980」は観に行かなくっちゃね。

しかし、ブルースカイでウチソバやりますかぁ。見たいなぁ、これ。純粋なナンセンスコメディも見たいなぁと思っていたので是非観に行かなくては。