HYPER DX寿姫 /拙者ムニエル

観劇強化月間第三弾つうことで拙者ムニエルのHYPER DX寿姫見てまいりました。スペースゼロなんて超久々に行ったよ。いつ以来だろう。それこそ前回の「止まれない12人」以来か?久しぶりだなぁ。大きい劇場ですが結構見やすいので好きな劇場ではありました。

拙者ムニエルは前回公演のグッドアイデアマンズユニークアドベンチャーで初めて見て、ちょっと引っかかるものがあったので今回も観に行くことにしたのでした。まぁ、前々から見てみたいとは思っていたんですがね。それにしてもこの劇団じゃスペースゼロは広すぎるだろと思わせておいて、猫のホテル毛皮族から客演を迎え、さらにこの二劇団の脚本家に加え、ナイロン100℃のケラも脚本に加わると言う豪華な面子での公演になりましたとさ。まぁ、毛皮族猫のホテルも見たことないのですが。あ、あと客席にケラがいました。

で、感想。そうねぇ、前回見た印象では拙者ムニエルという劇団はナンセンスよりの方向で勢いでとりあえず突っ走ってしまえ!ストーリーなんてあってないようなものだ!って印象だったわけですよ。最近、そういう芝居をあんまり見てないのでそういうのをかなり期待していったんですがね。

で、その印象は今回もそれほど間違っていなかったんだけども、良くも悪くも(主に悪い方向で)散漫だったなぁ。これを3時間以上やられるのは正直つらい。先週観に行ったナイロンのハルディンホテルも3時間を越える舞台だったけど比べるのも失礼なくらい質が違うと思います。ちょっと空っぽすぎる気が。

あと、ゲスト脚本家のパートはそれぞれが独立している物語だったので、そこにつなぐための強引さってのがすべてを許せる強引さってのじゃなくって、うまく繋がらないのでなんとなく強引に繋げてみましたって感じで全然説得力が無かったんだよなぁ。ゲスト脚本家を招いたのが逆に仇になっている印象でした。

よかった点かぁ。そうだなぁ、劇場をフルに使っていたことかなぁ。あそこまで客席を利用して芝居するとは思いませんでしたよ。それくらいかなぁ。ホントに劇場が広いこともあったんだろうけど全体的には散漫でした。

役者はやっぱり澤田育子の華に限るなぁ。美人だし髪型すごいし。この人の華ですべてをもたせていた気がする。まぁ、この人いなかったら寿姫なんて脚本は書けないんだろうけど。

あとは市川訓睦とか伊藤修子がよかったなぁ。市川訓睦はこれで見るの3回目だけど、木梨憲武が演じるようなキャラクターとかがすごくはまる。他劇団で客演とかどんどんやって欲しいタイプです。伊藤修子は台詞回しが独特でいいと思います。加藤啓も悪くなかったけどね。もっと暴走して欲しい。

他劇団パートについては、そうだなぁ、ちょっと毛皮族は引いちゃったなぁ。まぁ、噂になっていたんでちょっと見てみたかったんだけどね。正直、微妙。いきなり上半身裸でニプレスとか相当引いた。そういうアイドルDVDとか見るのはすごいすきなんだけどね(名波はるか「nature」とかね)。現実に舞台で見せられるとすごい引く。女性の下ネタとか女張ってますとかそういうのは好きくないです。

でも、町田マリーっていう女優さんはすごいきれいだったな。基本的に女性中心の劇団という認識なんだけどあんまり下ネタを前面に出してくるんだったらちょっと苦手な感じかも。よくわかりませんでした。

逆に猫のホテルの方は結構好印象でした。全体的に落ち着いた感じで、でも、はしゃぐところははしゃいでたりして。こっちは本公演観に行ってもいいかなぁなんて思いました。

ケラの脚本はちょっとイマイチだったなぁ。片手間に書きましたって感じで。最後、全員意味不明なこと言ってテクノっぽい音楽かければナイロンなのか?という問題ですよ。そうじゃないだろって感じですよ。

まぁ、そんな感じで二回目の拙者ムニエル。通信簿的には「もっとがんばりましょう」でした。

今週は広末の飛龍伝行きます。