真心COVERS

満を持して発売された真心ブラザーズのカバー集。参加メンバーもこの上無く豪華なのでものすごく期待していたのですが、正直もう一つだったなぁ。

スネオヘアーのコメントにあるとおり、物真似じゃ意味無いわけで、そこで差別化を図ろうとしたのか、スネオヘアーの「ループスライダー」だとかサンボマスターの「拝啓、ジョンレノン」が原曲と大きくテンポを変えて来たりしたんだけど、原曲のテンポの方が好きだなぁ。むしろ彼らにはそういうテンポでも味を出してほしかったんだけど。

PUFFYの「人間はもう終わりだ!」もPUFFYの陽性な歌声と陰性な歌が合ってないと思ったし。まぁ、PUFFYの成り立ち上このアルバムに参加するのは必然みたいなものだとはおもうけど、もっと合う曲は無かったものか。今回入ってない曲では「JUMP」とかいいかもなぁ。

良かったのはYUKIの「BABY BABY BABY」くらいかなぁ。あとはMB'sの「新しい夜明け」と。当たり前か。

あと、公式ページでの富田ラボの

真心ブラザーズはある時代の象徴だね。今になって思うけど彼等がやったのはサブカルチュラルなムードをメジャーシーンに広く流布させたってこと。結果それは「メイン」に対しての「サブ」ではなくなって「メイン」の構成要素になり、「メイン」の多様化をまねき、はたまた「メイン」の基準を崩壊させるに到ったんだよね。

だって何が「メイン」?何が「サブカル」?僕にはわからないな。

真心だけがやったんじゃないよ。色々なミュージシャンが同じ様な価値観で活動した結果なんだけどね。それが90年代なんだな。で、真心はその象徴。今回remixしていてその思いを強くしました。もう2004年だからね。サブカルも何もないからさ、余計な情報やポーズは無しで良けりゃ良いんじゃない?そんな風にremixできてたら嬉しいです。

と言うコメントは凄いと思った。まさにそのとおりかと。

まぁ、結局俺は真心ブラザーズがホントに好きだったんだなぁと言うことです。