アパートの窓割ります / シベリア少女鉄道

おひさ。

脱構築とかメタ演劇とかきっとそういうところを目指しているようなそうでもないようなシベ少の新作。前作が11月くらいだったから結構なハイペースだなぁ。どうなんだろうか。

ってか、チケット取ったときはこんなタイトルじゃなかったような。サブタイトルについている「死ぬまでにしたい12個目のこと」がメインタイトルだったような。

劇場に入って驚いたことは、セットがすごくちゃんとしていたこと。あと、大仕掛けがなさそうだったこと。このセットでいったいナニをする気なの?って感じで。

始まってみれば、ストーリーはH2とタッチを足して2で割ったような、ライバルと幼馴染と野球のお話。あと主人公の病気とか野球部の廃部とか絡めた、なんというかありがちなわかりやすいお話。でも、まぁわかりやすいだけにそれなりに面白いってのがたちが悪いというかどう裏切られるの?みたいな期待を含みつつ話は続くわけで。

ところがいくら待っても大仕掛けが出てこない。出てこないままエピローグ。えっ?どうする気なの?とか思っていたら、エピローグで大仕掛けといわないまでも、小さい仕掛けはちらほら。まぁ、言いたい事はわかる。ありがちなストーリーで進めてきたって言うのはこのための伏線だったのねと。台詞と衣装とシチュエーションで当然こうなるべきだろというところを少しずつずらしてずらして話を展開。

しかし、最後までパンチが弱く。芝居が終わって客電がついたときの客席の呆気にとられた空気が印象的。これで席を立っていいものかと。そして案内係の「本日の公演はこれで終了しました。云々」でホントに終わりなのかという感じで。まぁ云々まで含めて一つの作品なんだろうけども、ちょっと納得いかんなぁ。正直言うとはずしちゃったなという感じ。なんか袋小路って感じだなぁ。残念でした。

役者ではヒロイン役の女の子がかわいいというかかわいらしい感じでよかった。かわいくはないんだけどもああいう雰囲気好き。演技はみんな微妙だけどなぁ。それを期待する劇団ではないんだけどさ。

次は紀伊国屋サザンシアターらしいですよ。あんなでかいところでどうする気だ。大丈夫なのか?