ハッスルマニア2005

ちょっと観に行ってから日がたってしまいましたが感想をば。

まず気になったのが明らかにプロレスとは違う客層。特に若い女性が多かったなぁ。みんなHG目当てなんだろうな。

そういう客層もあってか、最終的な結論を言ってしまえば全てHGに持っていかれてしまった感じ。まぁ、それはそれでありなんだけども、今までハッスルとして積み重ねていったものまで持っていかれてしまったのはちょっと残念かなと。

客層は結局HGさえ見れれば満足なわけで、そこにたどり着くまでのアングルはともかく、肝心(と、オレは思っていた)のプロレスにはみんなそれほど興味なく、盛り上がったというよりは盛り上がろうとしている客が多かったかなと。プロレスとして観るならばやっぱりみんながプロレスを知っている状態で観るのがベストだなと改めて思ったし、こういう一見の客ってのはオレが求めるプロレスの会場には不必要だなと思った次第。

長州力が攻撃するのを見ても、みんながみんな小力を思い出して笑ってしまう現状ってのは長州好きじゃない自分にとってもちょっと我慢ならない状況だったな。そういう意味では小力の功罪ってのは結構でかいと思ったし、ハッスル自体がこう芸能人を起用して一般の客を呼び寄せるってのは、興行としては絶対に間違っていないんだけども、個人的には好ましくない状況なんだなと思いました。

エンターテイメントショーとしてみればどれも全然ありなんだろうけどな。これだと正直プロレスいらないんだよなぁ。明らかに観客はプロレスになるとテンション落ちていたし。うーん、ハッスルってなかなか捕らえ方が難しいなぁ。

元彌の試合については、一言言うと良い茶番だったな。よく出来ていたと思います。空中元彌チョップという前フリをしっかりしておいて、それでちゃんと決めるところとか、ダブルブッキングネタからの空中からの登場とか、序盤に健想の強さを見せ付けておいて、最後はしっかりヒロコの乱入からの同士討ちからの敗北といい、退場時に字幕付で流れた元彌の詩といい、全て予定調和のところが上手くはまっていて、よかったと思います。これが狂言力ってやつなのかー。まぁ、元彌も含めて、特に健想、ヒロコはプロだなぁという印象ですか。健想は日本にいた頃よりははるかによくなっていたなぁ。それ以上にヒロコが大化けしていたのが感心した。いつの間にか北斗に並ぶ金の取れるマネージャーになっていたなぁ。恐るべしWWEといったところ。

まぁ、HGを目当てに行った人の何%でもいいので、たとえばハッスル仮面の赤、青のすばらしい動きを見てプロレスに興味持ってくれればいいなぁとも思ったけど、まぁ無理だな。うん。