ホールドアップダウン

主演V6、監督SABU、製作J-stormの映画。J-stormって名前からしていかにもジャニーズ系なんだけども、はてなのキーワード見る限りではV6のプライベートレーベルなんだな。なるほど。

今から4,5年位前の映画を積極的に見ていた頃は、SABU監督作品といわれればもう盲目的に飛びついていたくらい好きな監督だったんだけども(ポストマンブルースとか最高)、ここ数年はご無沙汰だったわけです。そんな彼もV6の映画を撮るようになるだなんて。調べてみたら2年前にも劇場公開無しの映画(Vシネマ?)も撮っているのね。

ジャニーズってところに抵抗がまったくないわけじゃないんだけども、それよりもV6という、格に(多分)差がない6人を主演に持ってきた上で、SABUの脚本がどこまで冴えるのかというところがとても強く惹かれて公開2ヶ月前くらいから非常に楽しみにしていた映画でした。そのくせ公開されても全然観に行かなかったのはなぜなのどうしてなのという感じなんだけども。

まぁ、映画も評判いいみたいで、公開期間がちょっと延長されたというニュースを聴き、早く行かなくっちゃと慌てて観に行ってきたわけです。

いやぁ、想像以上に面白かったなぁ。オープニングが誰も一言もしゃべらず淡々とかつ緊張感をもってすすんでいくんで、想像以上にシリアスなのかな?と思わせておいてのドタバタの連続。冒頭の銀行強盗のシーンは「アンラッキーモンキー」とか思い出すんだけども、今回はこうやって落とすのか。上手い展開だなぁ。

うん、こう書いていて思ったけども、前半のドタバタっぷりは全体的にアンラッキーモンキーっぽいかもなぁ。意外かつ巧みかつダイナミックに話が展開していくのは、やりすぎっちゃやりすぎなんだけども、下らなさすぎてニヤニヤものですよ。

香椎由宇もヒロイン的な扱いなのかと思ったら、おバカな役だし。まぁ、香椎由宇については未だにかわいいんだかなんなんだか微妙なところなんだけども、しばらくみていると慣れるというかバカな香椎由宇もいいなぁなんて思いながら見てしまったよ。

残念なのはホテルでの大格闘シーン。これは正直いらなかったなぁ。必然性もないし。これを入れるくらいだったら、これ無しで1時間で終わってもいいくらい。だったら他のストーリー展開させてくれよと思いました。

エンディングもみんなあれだけ無茶苦茶やっておいて、それぞれあんなに平和に暮らせるわけねーじゃん、森田剛のところとか時系列的に意味不明だし、三宅君とかエピソード無しに近い扱いだし、とかいろいろ思うんだけども、まぁいいか。ハッピーエンドっぽいし。

V6の6人は扱いは平等なのかなぁと思いつつみていたんだけども、岡田君の出番だけがあからさまに少ないのをみて、やっぱり元気が出るテレビ出身は虐げられているのかなぁなんて思ったりもしました。まぁ、その分、エンディングの歌とかすごいいいんだけども。巷のストリートミュージシャンはあのクオリティの歌を歌っているのかなぁ。コブクロ級の曲だったぜ(微妙な誉め方)

まぁ、そういうわけで、ホールドアップダウン。観に行っておいて良かったな。うん。

アンラッキー・モンキー [DVD]

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