DEATH NOTE(前編) ネタばれありで。

映画版デスノート見てきました。初日に行くだなんて、熱心なファンのようじゃないか。

まぁ、正直、“熱心な”ファンではないですが、普通に読んでいた人間として、映画に対しては過大な期待は抱かず、原作に対しても過大な幻想を持たず、要するにあんまり考えずに観に行ったわけなのですが、思っていたよりはかなり面白かったですよ。どんなレベルで思っていたんだってのもありますが。

ストーリーとしては序盤のキラVSレイ、ナオミが中心で、あとはお馴染みのキラvsLだとか捜査本部だとかを描く感じ。唯一の映画オリジナルキャラの香椎由宇演じる秋野詩織は邪魔ではないけども、別に居なくてもいいかなぁという感じ。まぁ、このストーリーでやるなら必要なキャラだったのかもしれないけど。でもまぁ、何のために出てきたんだとか思っちゃうよな。あの扱いは。「死ぬ必要ないんじゃないの? --> じゃあ出てくる必要もないよね」みたいな。

原作はジャンプ連載時しか多分読んでないはずなので、仄かにしか覚えてないのですが、映画版は結構ストーリー違いますよ。特にvs南空ナオミについてのくだりは大幅に違います。南空ナオミは原作ではかなりの人気キャラで、最後の死に様がはっきりと書かれなかっただけに、生存説も結構多く流れてた程なんだけども、映画ではハッキリと死にます。死に方的にも結構完敗です。そういう意味では原作ファンは結構受け入れないかなぁとも思ったり。

誰かが書いていたことで、夜神月の方向性が変わったのは、最初は犯罪者を裁くという正義という名の大義名分にしたがって人を殺していたのだけども、FBIのレイ・ペンパー(映画では違う名前だけど)を殺した時点で、自分に邪魔な人間を殺すようになり、正義という大義名分が見せ掛けだけのものになってしまった。そういう意味で映画で描かれているvsレイ、ナオミの話は重要な話だっていう意見があって、うわぁ、すごい意見だとか思っていたのですが、それより前に、偽Lをテレビで見た時点で殺しているな。最初っからただのわがまま君でしたね。

注目のミサミサはホントにさわり程度の出演。最後にデスノートを手にした程度。TVに出ているミサミサ見て、リュークがじっと見つめたりしていたので、この時点で死神の目を持ってたりしたのかなぁなんて思ったんだけども、全然違った。なんでリュークはじっと見つめたんだろうか。かわいいから?じゃあしょうがねーや。

役者はみんな漫画のイメージを大幅に崩すことなく頑張っているなぁと思ったんだけども、Lだけはちょっと微妙かも。悪くはないんだけども、目の周りのクマとか、無理にそこまで原作に合わせることなかったのに。ファンに言わせればクマのないLなんてLじゃないのかしら。あ、あと実写化最大の弱点はしゃべりながら言葉がしゃべれないことだなってLみてて思った。L食べっぱなしだもんな。

あと、前から思っていたんだけども、中村獅童は役者としての才能はともかく、声優としてはあんまり上手くないよね。

あとは粧裕かわいいよ粧裕満島ひかり)とか、月は字が上手くなくっちゃやだいやだい!とかあんな使い方していたらノーとすぐ無くなっちゃうよとか、デスノートの後付のルール(特に相手の行動を操れるところ)はやっぱりずるいよなぁ。とかそんな感じの感想。

あとスタッフロール終わった後にリュークから次回予告のようなものがあるので、あわてて席を立たない方がいいですよと。