ドッペルゲンガー

世界の黒沢こと黒沢清監督の新作。なんかいつも黒沢清の映画って眠くなってしまうくせに見にいってしまうのだよなぁ。今回も眠いウィーク中だったので寝てしまうのかと思いきやなんとか眠らずに全部見れました。快挙だ。そうでもないか。

映画のストーリーは天才科学者の前に突然現れたドッペルゲンガードッペルゲンガーを見たものはじきに死ぬといわれているが、はたまたどうなることやら。

まぁ、こんな感じで。全然説明になってないな。タイトルみりゃ大体それくらいのことはわかるしな。

まぁ、一言で言えば役所広司ワールドって感じですか。一人二役だし。最初、明らかに性格の異なっていた本体と分身(ドッペルゲンガー)とが、話が続いていくにしたがって性格が近づいていくのかどっちがどっちだかわからなくなっていく描写がお見事かと。

ドッペルゲンガー自体が別の生きた人間で殺されちゃうところとかも興味深かったなぁ。ドッペルゲンガー自体、私の解釈では霊的な存在なので殺されちゃうってのは新鮮だったなぁ。ちなみに霊的な存在ってのは、昔なんかの漫画で読んだ(地獄先生ぬーべーかな?)ドッペルゲンガー幽体離脱した魂説(エクトプラズム?)ってのが結構納得できたので。そりゃ自分の魂見たらすぐ死ぬよなっていう。まぁ、そこら辺に基づいてます。

まぁテーマがドッペルゲンガーなわけで、最終的に主人公は死んじゃうんだろうなとは思っていましたが、うまく天才科学者という設定を消化して終わらせたなという感じですかね。まぁ、主人公自体は死んでいるんでしょうけど。そこらへんもドッペルゲンガーならではか。

ユースケ・サンタマリアは相変わらず役者としては安定しているというか頑張っているなという感じでした。どっちかというとバラエティでのテンパった彼が好きではあるんですが。

永作はかわいかったんだけど、いや、すごくかわいかったんだけど、もうちょっと見せ場があればなぁという感じでした。感情の動く理由がちょっとわからないというか。まぁ、最後はハッピーエンドなんでしょう。

柄本明は役どころとしてはよかったと思うけど、最後のあれは正直いらないなぁ。なんか安っぽくなっちゃった。

まぁ、面白かったですが、どうしても見なくっちゃいけないってほどでもないですかね。どっちかというとロボコンをもう一度みたいです。

追記
なんかタイムリーにこんなニュースが。
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20031013/20031013a3390.html

でも、脳にチップ埋め込まなきゃいけないのか。テクノロジーへの道は遠い道だな。