曙K-1参戦

ちょっと話題には乗り遅れたけども、一応プロレス・格闘技好きとしてはこの件については書いておかなくては。

まずK-1参戦についてだけど、どうなんでしょうねぇ。総合格闘技の方がいいんじゃねーの?という声もあるけども、こっちもイマイチピンとこない。相撲って一応立ち技だからね。寝技になったところで何が出来るのか?とかそういうところが想像つかん。まさか曙が関節決める姿なんて想像つかないしねぇ。グラウンドでも張り手しか技がねーんじゃねーの?と思います。寝技で張り手だと踏ん張りがきかない可能性もあるしもしかしたらあんまり効かないのかも。いや、それでもスゲェ痛いでしょうけどね。やっぱり立ち技で当ててこそかなと。ヒョードルみたいなスタイルでやればいいかもしれないけども、ヒョードルはサンビストだからね。打撃もすごいけども寝技も出来るわけですよ。そこが曙との圧倒的な差だと思うし。総合でも結構つらいんじゃないかと思います。

まぁ、相撲取りはそう簡単には倒れないのが売りなわけでして総合でも立ち技(つっても張り手)中心になるんだろうけど、だったら猪木-アリ状態になった時にどう対応するんだろうか?とか課題点ばっかり浮かんでくるわけですよ。まぁ相手寝ているんだったら踏んづけてやればいいだけなのかも知れないですけど。

なので、K-1という選択肢もまぁそれほど間違ってないのかななんて思います。でもK-1はキックがあるからね。どんな強靭な肉体でもミルコのハイキックを喰らえば倒れると思いますしね。それよりもローキックに耐えられるかどうかっていうのが誰もが思う問題点だと思いますし。まぁ、どれだけ張り手の回転率を上げて相手を圧倒できるのかという話だと思います。でも、相撲は短期勝負だからねぇ。スタミナの問題もあるだろうし難しいんじゃないかなぁ。

まぁ、そういう問題点も含めてまとめてどうにかしちゃうんじゃないか?と思わせてくれるのがいわゆる相撲最強幻想であり横綱幻想であるとはおもうんだけども、曙のファイトスタイルだったり膝の故障だったりを考えると難しいと言わざるを得ないのが現状ではないかと思います。

で、そういうことも踏まえて大晦日ボブ・サップ戦。これはいいカードだなぁと思います。まず、両者の知名度から言って世間に与えるインパクトがでかい。また、まだかろうじて高い商品価値が残っているであろうサップを惜しみなく投入した点もえらい。やっぱり知らない人同士が戦うより知名度高い人同士が戦う方が話題になるし注目も浴びるのでいいと思います。

また、サップという曙と同じくたいした技を持っていなく高い身体能力だけで戦っているファイターを持ってきたというところも絶妙。さすがにサップのローキックでは曙と言えども倒れない。サップの武器って正直突進だけだからね。突進では曙は負けないだろうし。張り手風のパンチは打たれ弱いサップには有効だろうし。

まぁ、穿った見方をしちゃうと、インパクトある対戦相手の中で唯一、曙が勝てる可能性があるのがサップなんじゃないかと。インパクトはNo.1実力は微妙というサップをマッチングしたというのは実はグッドマッチングなんじゃないかと。

ただ、曙も妙にK-1に迎合したファイトスタイルを心がけようとしてガード固めてジャブ、素人ローキックじゃつまんないけどね。それこそスタミナが続く限り突進で行くべきだとおもいます。まぁ、サップもそうなんだけど。

つうわけでカードとしてはとてもいいカードなんじゃないかと思っています。まぁ面白い試合になるとは思ってないけどね。どう考えてもミルコvsノゲイラとかミルコvsヒョードルのほうが楽しみでしょ。

しかし、このK-1がTBSで猪木祭りが日テレでその上PRIDEがフジでやると言う噂も。ここ数年の猪木祭りの高視聴率でどこの局も味を占めたということなんでしょうか。別に前15%だったからって3局でやったからって合計45%になるわけじゃないのにね。5%になるだけなのにね。っていうか選手も分散化されるほうが問題なわけで。格闘技に詳しい人はともかく、一般の人は大晦日に知らない選手の格闘技の試合を観たいと思いますかねぇ。甚だ疑問です。