AAA 後楽園ホール

AAAですよ。アクトアゲインストエイズじゃないですよ。メキシコのプロレス団体がやってきたのですよ。私の中ではWWEの来日よりもホンのちょっとだけ大きな事件なのです。いやぁ、前回の来日が2000年。それから3年半。まさかこんな日がまた来るとは。ホントに楽しみだったのです。今年は素晴らしい年だなぁ。

しかし、後楽園ホールに行くのも久しぶりだなぁ。ウェンディーズがいつの間にかデニーズになっているよ。ビックリ。思えば昨年はあんまりプロレスは見に行かなかったような気もするなぁ。10回も見に行ってないんじゃないだろうか。今年はどうなるんでしょうか?興味ある興行が多ければそれなりに多くなる気もしますが。

とりあえずホールに着いたらグッズ売り場へ。うわぁ、混んでいるなぁ。もみくちゃですよ。こんなの久しぶり。とりあえずマスクとTシャツを物色。Tシャツはそんなにめぼしいのがなかったのでマスクへ。マスクは試合用マスクしか売っていなかったので最低でも2万5千円。そうですかぁー、と思いつつも今週はパチスロで相当稼いだので勢いでシベルネティコのマスクを購入。わーい。これで家にあるマスクは4つ目だぜ。たまに一人でかぶったりするんだぜ。寂しい男だ。

あと、手のひらサイズのミニマスクが500円で売っていたのでラ・パルカを購入。アビスモネグロとどっちにしようかと迷ったんだけど、本物マスクでLLLサイドのシベルネティコを買ったのでミニマスクはAAAサイドのラ・パルカにしました。くだらないこだわりですね。

つうわけであとは試合開始を待つばかり。普段はビールとか飲みませんが、ルチャを見るときだけはビールを飲むのです。ゴクゴク。

6時半開始予定だったけど実際に始まったのは7時ごろ。まぁメキシコ時間ってやつです。リングアナウンサーとディーバ?が登場して、なにやらスペイン語でアピールしたあと試合開始。

第1試合は日本vsメキシコの男女オカマによる6人タッグ。メキシコ側はアレブリヘ(&クイヘ)、エステルモレノ、ピンピネーラ。ピンピネーラはかのキングオブスポーツ新日本プロレスに上がったこともある由緒正しきオカマレスラー。色物のはずなのに息が長いよなぁ。10年以上もオカマレスラーやってますよ。エステルモレノはずっと日本でもやっていたのでもう御馴染み。アレブリヘとクイヘは前回のAAAツアーにも来日です。

で、日本側はXとされていたのですが、予想通り浜田文子、カズハヤシ、男色ディーノの3人。男色とオカマってのは同義語なのか?それにしても豪華だなぁ。カズハヤシと浜田文子を第一試合に持ってくるなんて。あとディーノは目が逝っちゃっているのが正直ホンモノぽくって怖いですね。

試合自体はオカマと男色の二人が暴れまくっている印象ばかり。クイヘたんも前回みたいなリフト式のスーパーダイブではなく、トペスイシーダ。でもクイヘたんは卑怯なくらいかわいいのでなんでも許しちゃいます。中の人が35歳とか気にしなければ十分いけます。

第2試合はライトヘビー&マスコットのタッグ選手権試合。日本でもミゼットプロレス、いわゆる小人プロレスみたいなものが昔っからあっていろいろと批判されたり自粛したりしているわけなんだけども、メキシコはそういうレスラーには人気レスラーと同じコスチュームを着せてそのミニ版として活躍させていたりするのです。なんちゅうか文化の違いってやつだな。

で、今回はマスカラ・サグラーダ&マスカリータ・サグラーダvsシコシス&ミニシコシス組。シコシスはいわゆる2代目というやつです。しかしミニシコシスは全然ミニじゃないなぁ。マスカリータのほうはすごく小さいのに。

あと、本家マスカラよりもマスカリータのほうが動きが断然いいのはご愛敬か。まぁ今までも散々いわれてきた話ではありますけどね。

試合自体はルードvsテクニコの試合って感じで途中ルードテイストが強くなったりしてちょっとグダグダになりそうになりましたが、最後のサグラーダの鉄柱越しのトペコンはお見事でした。マスカリータはまた見たいなぁ。次回はオクタゴン・シートあたりとセットで来日しないだろうか。テクニコ同士じゃ試合しないか。ちなみに初期FMWに来日してたりしますね。

ここで2試合しか終わってないけど休憩。まぁ全4試合ですしね。

休憩明けは5人タッグ。メンバーは面倒なので省略。フービーとかアギラとかエルソロとかエレクトロショックとかもうなんとも言い様がない素敵な面子。ライガー以外は。

試合はこの日1番面白かったです。まぁ、全4試合なのですが。ルチャムーブを堪能できました。幸せ。ルード側のXはゲファー。まぁ、偽グロンダって感じですかね。でも動きはすごくちゃんとしててよかったです。グロンダの5倍くらいは動けてました。

ただ、容易に想像できたことなのですがライガーの存在がすべてをおかしくしましたね。彼が今やっているプロレスリングは新日本プロレスじゃどうか知りませんが、今回のようにルチャを目当てで来た人間にとって見ればいわゆるしょっぱいレスリングとしか言い様がありませんでした。

正直、彼の今のプロレスはつまらないことこの上ないのです。困ったら掌底連発、最後は垂直落下式のブレインバスターかパワーボムっているレスリングは、いわゆるファミコンプロレス(プロレス的な考えを無視し効率よくクリアすることだけが目的なプロレス)であり、彼が昔言っていた芸術としてのプロレスからはかけ離れているところにあるとしか言い様がないのです。

こういうリングに上がればそれに対応した動きを見せるのかなぁと最後の期待を抱いてはいたのでしたが、やっぱり無理でした。観客の大多数が同じ思いを持っていたので、それが今回の大ブーイングに繋がったわけです。いやぁ、ライガーが流れを無視してラ・マヒストラル(まぁこれはルチャの技ですが)に入ったときは会場が声を合わせて「え〜(そこでそれかよ)」と言ってましたよ。あれは笑えた。

ただ、ライガー自体は非常に偉大なレスラーだと思うわけですよ。正確に言うと偉大なレスラーだったですけど。過去形です。彼が過去にやってきたいわゆるJrの戦いというのは世界中に大きな影響を与えているのです。海外のレスラーでもライガーを好きで尊敬しているレスラーってのは非常に多いのです。それが今回のこの大会の出場にも関連しているんだと思うんですよ。

ただ、今もライガーが日本で、特にルチャファンに人気があるかといえば決してそんなことは無いわけで、むしろ嫌われているわけで、それは今回来日したメキシコのメンバーにとっては予想外のことだったんじゃないかと思うわけです。メキシカンにとってはライガーほどの偉大なレスラーは日本でも英雄だろう人気者だろうと思っていたんじゃないかなぁ。そこら辺の食い違いがあったんじゃないかと思います。

まぁ、次回はライガー以外で是非お願いしたいところです。サスケでもいいです。ライガー以外で。それがみんなにとって幸せなことだと思います。ライガーにとっても。

そしてメイン。メインはLLL軍vsAAA軍。噂のグロンダですよ。いやぁ、グロンダ微妙にかっこ悪いところがいいんだよなぁ。レスリングとか何も出来ないところがいいんだよなぁ。とか書いているといいとこないじゃねーかといわれちゃいそうですが、存在しているだけでいいんですよ。正直なところボブサップよりもプロレス下手そうでしたよ。すごかったなぁ。

最後はLLL軍が大量乱入で試合が壊れそうになったところで、アントニオペーニャとAAA軍が登場で終わり。試合自体は無効試合ですかね。いやぁ、来日興行でメインが無効試合って斬新だなぁ。

つうわけで最後はよくわからない終わり方になってしまいましたが、満足でした。ああまた来日してほしいなぁ。CMLLも見たいしなぁ。あとCMLLジャパンの復活を望みたいです。誰かやらないかなぁ。