裸でスキップ / ラッパ屋

うわー、もう見てから1週間経ってしまったよ。サボりすぎた。つうわけで感想です。

しかしラッパ屋久しぶりだなぁ。3年ぶりくらいですかね。脚本の鈴木聡がドラマとか書いていて忙しかったからですかね。まぁ、まさかNHKの朝ドラ(「あすか」)を書くようになるとは思いもしなかったわけですが。見てなかったけど「ツーハンマン」もこの人。どうだったんでしょうかね。いかにもテレ朝的なタイトルでちょっと興味がそそられたりもするんですが。

劇場はシアタートップス。新宿にある小さな劇場です。チケットの取りやすさを考慮に入れなければどんな芝居だって狭い劇場の方がいいに決まってますよ。つうわけで、トップスは好きな劇場です。小さな劇場といえば下北の駅前劇場とかも好きなんだけど、あそこだと油断していると桟敷席になってしまってツライ状況で2時間芝居を観なければ行けないこともあるからちょっと二の足を踏んでしまうのだよねぇ。シベリア少女鉄道とか観にいきたいんだが。

ストーリー。ある小さな椅子工房の独身寮が舞台。腕はいいが酒にだらしない女性職人がある日、酒によって男を連れ込んで・・・な話です。ちなみに裸でスキップとはカクテルの名前らしいです。呑むと楽しくて裸でスキップを踊ってしまうようなお酒とか。JINROみたいなもんですか < てきとー

非常に作りこまれた舞台を固定として、幕を変えて時間が流れていく形式は同じくラッパ屋の「凄い金魚」とか思い出してみたり。

なんというか非常に心地よい芝居でしたね。設定も突飛なところはなく、キャラクターも少々のデフォルメはされているもののホントにそこら辺にいる普通の人たちという感じで、まぁ、芝居のテーマ自体もそういう感じなのですが、その中で起こるコミカルなやり取りといかにもラッパ屋らしいウェルメイドなコメディでした。ああ、こういうのをたまに見るとホントに落ち着いていいよなぁ。

今までのラッパ屋というと木村靖司、おかやまはじめ、福本伸一という最近はドラマ、映画でも見かける3人が中心で芝居をまわしていたのですが、今回は三鴨絵里子嬢が中心。2年半前からそういう兆候はあったけどね。彼女もたまにドラマで見かけるし。本名の渡辺絵里子から改名したのはいつごろだっけ?やっぱり演劇界で渡辺えり子って名前はいつまでも名乗っていられないもんな。とても頑張っていたと思います。今後のラッパ屋は彼女中心でやっていくのかな。

あと、今回は岩橋道子さんの出番が多かったのがうれしいところ。相変わらずお綺麗で。いやぁ、劇中のセリフでもあったけどああいう美人で機転の利いた会話が出来る人っていいですよね。今後も頑張ってほしいです。

2年半休んでも役者もほとんど変わらずにやっているってのがやっぱり大人の劇団って感じがしましたね。若手劇団は入れ替わり激しいもんなぁ。

まぁ、全体的にムードがよくって落ちるところで落ちるというよく出来た脚本で見終わったあとの印象も凄くよかったので不満に思うところもなかったです。もっとバシバシと公演してほしいんですがねぇ。どうなるんでしょうか。

あと、3つ前の席がラサール石井でした。彼の最近の働きっぷりをみるともうすっかり演劇界の人間になったなぁと言う印象です。