黒猫館の殺人 / 綾辻行人

暗黒館に向けて館シリーズを最初っから読み返す計画最終章。やっと黒猫館だ。微妙に間に合わなかったけどまぁいいや。

案外面白かったなぁ。黒猫館も2回くらい読み返している気がするけど、ちゃんとしていると思う。作中作は叙述トリックでは基本ですよね。館シリーズ全部読んでみて思ったけど、全部ちゃんと叙述トリックの基本的なところを抑えているんですよね。リアルタイムで読んでいたわけじゃないけど、これ以前の叙述トリックとかってどんな感じだったんだろうか。館シリーズも今読んでしまうと基本をなぞり過ぎて物足りなさを感じる部分もあるんだけども、そこも分かりやすくていいといえるところもあるわけで。

ポウの黒猫を下敷きにしつつ、違う有名作のオマージュ(なのかな?)になっているところもなかなかいいね。あと、これ読むと北斗の拳を思い出す人も多いような。一部の設定だけですが。

とりあえず館シリーズ全部読んでの順位付けは
十角>時計>迷路>黒猫>>水車>>>人形
ってところでしょうか。暗黒館はどこら辺に入るんでしょうか。黒猫以上は求めたいところ。

まぁ、そんな感じでamazonより暗黒館届きました。分厚っ!京極堂かよ!まぁ、10年かかったんだからこれくらいはね。と、10年も待ってないのに言ってみました。私はせいぜい7年位かな。