MASK DE 41

田口トモロヲ主演のプロレスを題材とした映画。会社をリストラされた男が退職金でプロレス団体を設立するが、次から次へとトラブルが降りそそぎ、興行は風前の灯。そのピンチに男はマスクを被り、リングに上がることを決意するが・・・というお話。

もうね、出てくる人間がホントダメ人間ばっかりで。みていて腹立っちゃって。プロレスファンはみんなダメ人間なのかと。あそこまでいっちゃうと依存症だからな。俺はそこまでのプロレスファンじゃないなと。ダメ人間かどうかはよくわかんないけど。

この映画内でダメ人間中のダメ人間蛯脇を演じた松尾スズキはそういう意味ではナイスキャスティング。ダメ人間臭漂いすぎ。よく考えなくても全てこいつのせいだもんな。看板女子レスラーは孕ませるし、なけなしの金とコネをはたいて呼んだ伝説のレスラーは車で轢くし。

最後の盛り上がりは凄いけど、結局何も解決してないんだよな。最後にまた安い煮物のシーンを持ってきたのはそういうことだよね。まぁ、あの狂おしい盛り上がりを感じるだけの映画という気がしないでもないですな。価値はそれなりにあるかな。

プロレス好きじゃないと面白く思えないかどうかはプロレス好きの私にはなんともいえません。

田口トモロヲの肉体改造はお見事。スタントなしのプロレスシーンもお見事。でも、やっぱりプロレスラーと比べると見劣りはあるわな。まぁ、しゃあない。マスク被ってもどう考えてもレスラーではない。“伝説のレスラー”サル・ワルカラスは中の人が“ある意味伝説の男”ザ・コブラってのが何気に笑えますが。

この映画、蒼井優の若さを見れば分かるように3,4年前に撮影されたもんなんですよね。だから協力がFMWになっているし、冬木も生きているし、レスラーも多数参加しているし。ハヤブサが元気だしな。

あと、期待の女子アマレスラー浜田京子ってのも、今見るとめちゃくちゃタイムリーで元ネタ分かりまくりだけど、撮影当時はどうだったんですかね。知る人ぞ知るって感じか?だったらタイミングはいいよね。

まぁまぁ面白かったです。来月にはもう一つプロレス映画「お父さんのバックドロップ」も公開されるのでそれと比べてみたいなと。

あと、映画館が新宿のK's cinemaっていう映画館だったんだけど、初めて聞く名前だし新しい映画館なのかな?綺麗で適度な大きさで凄くいい映画館でした。今後に期待したいです。