クールトラッシュ / 戸梶圭太

戸梶圭太は読むの初めて。強盗でせしめた金を仲間に裏切られ奪われた男の復讐劇。

強盗モノなんでイメージとしちゃ伊坂の「陽気なギャングが地球を回す」あたりをイメージしていたのですが、全然違ったな。出てくる人間が殆ど犯罪者なわけなんだけども、皆が皆人間性にかけていて感情に乏しくって機械的に犯罪をこなすような印象でした。

ちょっと展開がバイオレンスすぎて好みじゃなかったなぁ。特に裏切った方の男の学生時代のエピソードとか刺激が強すぎて目を背けたくなりました。ああいうのはダメだ。

話の展開としては次から次へと攻守が切り替わるところは面白かったな。主要人物と思われた人間が、結構早めに物語から脱落したり、なんかポッと出てきたようなキャラが最後は主要なキャラになっていたりと。

あと、終わり方もなかなか新鮮でよかったな。彼にとっては一つの仕事を終えただけに過ぎないんだなという感じで。まだまだ彼の犯罪人生は続きますよみたいな。

まぁ、でも全体的に見るともう一つでした。はい。