なにわバタフライ / パルコプロデュース

新選組!(総集編見逃したー)も好評だった三谷幸喜の最新作はミヤコ蝶々を題材とした一人芝居。

う〜ん、なんか不安要素満載というか。あんまりミヤコ蝶々興味ないしなぁ。一人芝居ってのも初めてだしなぁ、と思ったら何年か前に板尾創路一人芝居ってのを青山円形劇場で見てたな。忘れてたよ。まぁ、ともかく群集劇、会話劇を得意とする三谷幸喜で一人芝居ってどうなんだべかという不安を持ちつつ、もちろん期待を持ちつつ見に行ったのでありました。

感想。う〜ん、やっぱりミヤコ蝶々にたいした興味をもてなかったなぁ。パンフレットにも書いてあったんだけども関東と関西ではミヤコ蝶々に対する思い入れには結構な温度差があるらしく、それ以上にやっぱり世代的な温度差もあるわけで、関東在住18歳(自称)の私にはやはり興味はもてなかったというか。

まぁ、芝居がそれ以上にすばらしいものであればよかったのだけども、やっぱり一人芝居の限界かなぁ。そこまでひきつけるものでもなかったです。つまらなくはなかったんだけどねぇ。話の構成とかはなかなか面白かった。途中、一人芝居を意識した台詞とか出てきて、なんかメタに走るなんて三谷幸喜っぽくないなぁとか思ったのですが、それも上手く回収されていたし。小道具の使い方は上手いと見るか小手先の技に逃げたと見るか。私は若干後者の印象。

一人芝居に関しては戸田恵子が出てきてしゃべり始めた瞬間に、ああ友近のネタみたいなものなんだなと理解しました。そんな外れた理解じゃないはず。

しかし、あれを一人で演じきった戸田恵子は凄いな。2時間高いテンションでしゃべりとおし。いまや三谷幸喜一番のお気に入りといっても差し支えないであろう戸田恵子ですが、あの演技を見ると納得してしまうものがあります。

あと、なんと言っても生演奏によるBGM、効果音の美しさですね。あの二人の演奏が一人芝居であることのストイックさを和らげていたかと思います。

ええ、まぁ結論としては三谷幸喜には次は群集劇を書いて欲しいね。というところでお願いいたします。