スプーキーハウス / Piper
後藤ひろひと率いる演劇集団Piper。最初は後藤ひろひとと川下大洋のユニットだったのにいつの間にか山内圭哉が加わり、そしてさらにいつの間にか竹下宏太郎と腹筋善之助が加わって5人体制になって初めての公演。でも腹筋善之助は裏で走れメルスに出ているんでおやすみー。残念だなぁ。
そして客演は篠原ともえ、石丸謙二郎、平田敦子、廣川三憲、楠見薫。地味に豪華というか。篠原、石丸はともかく残りの3人はしょっちゅう見ている面々だしね。面白さもわかっているんで不安要素なし。
ストーリー。山奥に立てられている誰も住んでいないはずの洋館に勝手に住んでいる家族とその洋館に訪れる人とのドタバタ劇。
いやぁ、これ面白かったなぁ。ゲラゲラ笑ってしまったよ。最後の歌でごまかされた部分はあるだろうけども、それを差し引いても今年ベストかもしれないなぁ。
なんといっても後藤大王の脚本が巧みで。細かい突っ込みどころは多々あれど、それをすべて吹っ飛ばす勢いのある脚本。終始くだらなくて終始ドタバタ。まさに「バカの祭典2004」(パンフより)ですよ。あのドタバタっぷりはドリフイズムってやつですか。志村うしろってやつですか。
最近見たナイロンや三谷の芝居は話としての完成度は高いんだけども、その分ギャグ抑え目だったりだったからね、それの反動もあったんだろうなぁ。すごく笑いましたよ。
あと「最近3時間が当たり前のインド映画のような演劇界で、あえて1時間半でまとめた」とも言っていたなぁ。1時間半ってのはだれる事ない時間でいい時間だよねぇ。まぁ、後藤ひろひと自身も「ガマ王子vsザリガニ魔人」では3時間の脚本書いていた気がするけど。
やっぱり後藤ひろひと作品は見逃せないなぁ。ガマ王子みたいないい話感動路線を書かせても上手いし、スプーキーハウスのようなドタバタ劇を書かせても上手いしはずれが少ない作家だよね。彼の演技もかなり好きだし。
役者では石丸謙二郎がすごかったなぁ。ああいう飄々とした大人になりたい。しかも体力バカなのでいざダンスシーンとか箱を奪い合うシーンになると見事な体のキレを見せてくれるわけで、ホントに彼はすごい役者だなぁと思った。
篠原ともえは舞台で見るのは初めてでしたが、まぁあんなもんですかね。テレビでもそれほど役者をやっているのを見た記憶がないですが、まぁちゃんとやってました。しかし、広末から花束来てましたがまだ仲いいのかな。すごく気になりました。
残りの面々はいつもどおりというか相変わらずのいいキャラクターで文句なし。平田敦子嬢のあのキャラクターはサモアリ以外でも飛び道具だよなぁ。反則です。
次の公演はいつになるのかなぁ。また来年とかなのかな。Piperのページ観たらシアターTVで過去作品オンエアするみたいね。う〜ん、また再契約しちゃおうかなぁ。じゃばらもやるのか。あれ大好きなんだよなぁ。