笑顔の行方 / シベリア少女鉄道

もういっちょ。3月のTOPSから間を空けずにまたまた公演のシベリア少女鉄道はなんと紀伊国屋サザンシアターに進出。また思い切ったなぁ。前回のTOPSでの「アパートの窓、割ります」が評判よくなかっただけに心配要素満載なのですが・・・

暴漢に襲われた少女と、そのショックで記憶を失ってしまった青年のお話。少女を襲ったとされる犯人として最も疑われているのはその恋人なのだが・・・って話らしいのですが、シベ少でストーリーをまともに追っていてもしょうがないわけなんですが、といいつつ前作では最後までストーリーを引きずったわけで、今回はどう来るのかなぁという心配8割な感じでした。

もう公演も終わっているだろうからネタばれありで書いちゃいますが、ネタ的には前にTOPSでやった「天までとどけ」系のネタでした。ゲームオチですね。ただ、「天までとどけ」がテトリスネタで文字通り型にはめていくような感じでがっちり進んでいったのに対して、今回はスト2ネタ。スト2自体、共通言語として通じる年代ってせまいような気がするんですが、ストーリーとか影との当て嵌めも少し雑で、もう勝手にしてくれよと言う感じでした。

タイトルの意味もよくわかんなかったなぁ。ないのかも知れないけど。

やっぱり前々作まで中心をやっていた女優が抜けたのは結構痛いよなぁ。別に演技の上手さを期待するような劇団ではないんだけども、それにしてもちょっと厳しい。

まぁ、えんぺでは酷評されてますが、個人的にはそんなに嫌いでもないんですがね。客出しの「愛しさと切なさと心強さと」が映画スト2のテーマ曲だったってのを知っている人はどれだけいたのだろうか。まぁ、俺はわかったよといいたいだけですが。

次回もまぁ観に行くとは思いますが、次くらいが分岐点になるかもなぁ。全盛期を知らない身としてはそれに匹敵するものを見せて欲しい。再演でもいいから。