カラフルメリィでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜/ ナイロン100℃

9年ぶりのカラフルメリィの再演。もうあれが9年前かぁ。初めて芝居を観に行ってもう10年経つってことなんだな。あっという間といえばあっという間だ。

まぁ、感想として無駄だと思うけどもやっぱりとりあえず言っておきたいのは、KERAは2時間の物語を書ければ文句なしなのになぁということですよ。まぁ、カラフルメリィは四演だし、前の脚本も長かったんだろうけども、それにしても3時間強は長いよなぁ。19:30開演だったので終わったのが22:45でしたよ。どうしろと。

で、こんな長い時間やる割には最後、超駆け足で進んでいくんだよね。それはまぁそういうネタなんだろうけども、もったいないなぁとも思うわけで。山之内センパイとかあれだけ引っぱってあんなネタかぁと思うとちょっともったいないなぁと。まぁ、そこら辺をちゃんとやったら4時間かかりそうだけどねぇ。

と、まぁネガティブな意見から書きましたが、やっぱり面白かったですよ。老人のボケと死をあそこまでナンセンスなギャグに昇華させてしまうのはさすがだなぁと。思えば最近のナイロンにはああいったナンセンスな会話は見れなかったしなぁ。確かに90年代の笑いと言っちゃえばそうなんだけども、個人的にはああいうのも好みだしな。

思えば、この9年で俺もじいちゃんばあちゃんみんな死んじゃったしなぁ。そういった意味でも違った意味で見れたかなぁ。

記憶にあった部分とすっかり忘れていた部分といろいろあったんですが、基本的には脚本はあんまり変わっていなかった気が。時代設定をKERAの得意な近過去(1985年)に持っていったのは今回が初めてかな。

役者は山崎一さんが圧倒的に上手かったな。まぁ、劇団の人じゃないけども、カラフルメリィはやっぱりこの人がいないと話にならないもんな。それにみのすけもよくついていったと思うし。

あとは大倉孝二の父親もよかったな。この9年でもっとも大きく成長したのはどう考えても彼だよな(なぜか三宅も紅白でたりしたけども)。9年前は何やっていたんだろうかとおもったら医師かぁ。それなりにキーな役だな。もう頭角を現していた頃だったしな。

今回は他にも犬山、峯村、村岡あたりも出ていたし、ほぼナイロン総メンバーだったなぁ。その上、三上市朗小松和重も出ていて、豪華メンバーだったなぁ。ナイロンは若手はともかく役者はみんな上手いので安心してみていられます。

あとはオープニングの映像が超絶かっこよかったなぁ。ナイロンはいつも映像かっこいいけども、今回のは群を抜いてすごかった。ちょっと泣きそうになった。

エンディングの歌は9年前と同じだったな。「人間の死亡率100%」「100年後にはみんないない」なんて明るく歌われるあの唄は前回も今回もハッとさせられたなぁ。

次は年末にナイス・エイジだってさ。うひょー、ナイス・エイジ大好き。再演バンザイ。まぁ、あれも3時間くらいあるんだけどねぇ。行くのはなるべくマチネにしよっと。