飛龍伝 /つかこうへいダブルス2003

つうわけで、会社を休んで行ってきました飛龍伝。まぁ、会社は休んでみたものの上演は夜なので昼はやっぱりパチスロやってたのはナイショ。ってか、一気に5000枚出て(猪木の設定5)止めなくっちゃいけないのが名残惜しかったのもナイショ。

場所は前回の幕末純情伝と同じく青山劇場。結局、今年は青山劇場ばっかり行ってた気がするなぁ。オケピ!にドントトラストオーバー30。で、幕末純情伝と飛龍伝。4回かぁ。本多劇場と同じくらい行っている気が。ってか、他の劇場全然行かなかった気もする。たまにはTHEATER/TOPSとか行きたい。あと指定席だったら駅前劇場も行きたい感じですな。まぁ、それは来年っつうことで。おっと、前回幕末観に行った時と全く同じこと書いているではないか。まぁ、強く思っているということですよ。はい。

まぁ、正直言っちゃうと感想自体も幕末純情伝とあんまり変わらなかったりするんですがね。最初の1時間くらいは一昔前の演劇だなぁとちょっと冷めた目で見ているんだけども、最後が近づくにつれて舞台の迫力に圧倒されてしまうというか飲み込まれてしまうんですよね。これはこれですごいと思います。まぁ、序盤のギャグとか演出が寒いのは仕方ないのかなぁ。あと下ネタはそんなに好きじゃないです。

ストーリー自体も幕末純情伝と構造は一緒なんだね。どうせならもうちょっと構造が違う舞台を並べて欲しかった気もします。まぁ、面白かったんですが。あと、ご都合主義的な展開というか登場人物の感情の振れ幅が大きすぎて付いていけない部分もちょっとありましたね。こういうのもつかこうへい的なんだろうか。よくわかりませんが。

役者はやっぱり筧利夫に尽きるよなぁ。いやぁテンションたけー。セリフの量多すぎ。すごいなぁ。舞台俳優とはかくあるべしって感じだよな。まぁ、それも一昔前という印象もありますが。でもすごいです。ああいうのを熱演というのだな。参りました。

あと春田純一もよかったですな。まぁここら辺はお家芸って感じなんでしょうか。幕末に比べて飛龍伝の方が脇のキャラがキャラ立ちしていたので、多分つかこうへい劇団の方々だと思うのですが、彼らの演技も印象に残っています。

で、広末。まぁ、私は広末好きなので擁護しちゃいますが、頑張ってたと思いますよ。でもまぁ、頑張りだけじゃ追いつけない部分もありますからね。殺陣とかはやっぱり上手くなかったもんな。映画やテレビでの演技と舞台での演技ってのは全く別物だってのは今回ホントに浮き彫りになったと思います。メリハリのある動きというか止める所で身体をビシッと止めるってのがすごく難しいことなんだろうな。そういう意味では今の広末では身体能力的にはツライのかもと思いました。まぁ、いい勉強になったんじゃないですかね。

あと、幕末に比べると唄のパートというか広末オンステージが多かったのがよかったといえばよかったですね。アイドル広末ミニライブって感じで。しかし、幕末、飛龍伝全編を通じて一番豪華な衣装がカーテンコールでのドレスとはビックシです。芝居内ではどっちもジャージだしね。幕末なのに赤いジャージ。

まぁ、かわいかったしいいんじゃないっすか。

ああ、あと広末ファン的に言わせてもらうと、目の前で濃厚なキスをされるのはすごく悲しい気分になるので勘弁してください。はい。

カーテンコールで元猫ニャーの小村裕二郎が出ていたことに気づきました。家に帰ってパンフ見たらちゃんと載ってたし。こういう芝居がやりたいのかなぁ。

あと、惑星ピスタチオの「飛龍小学校」って飛龍伝のパロディーだったのか。パロディというほどではないけどだから飛龍小学校なのかぁ。まったくと言っていいほど気づかなかったよ。まぁ、全然似てはいないんですが。

幕末と飛龍伝どっちがよかったかと聞かれると幕末純情伝かなぁ。いや、でも思い返して見ると飛龍伝もよかったなぁ。まぁどっちもよかったということで < じゃあ書くなと。

とにかくあれほどの熱い芝居は久しぶりに見たので役者さん(特に広末ってのはいうまでもなく)にはオツカレサマといいたいです。