零崎双識の人間試験 / 西尾維新

Web小説で連載されていた時に全部読んでいたくせに、結局発売された途端に買って読んでしまうわけだ。オレは西尾維新がホントに好きなんだなぁ。いいのかなぁ。なんて葛藤はもうとっくに通り過ぎちゃって開き直っちゃっているんだけどね。ええ、大好きですが何か？みたいな。竹さんのイラストも大好きですが何か？みたいな。開き直りすぎだなぁ。

一体、西尾維新の何が好きなんだろうな。キャラの立て方もそうなんだけど、理屈の捏ね回し方、いわゆる戯言ってやつですが、とか好きなんだよね。京極夏彦よりも森博嗣よりも捏ね回し方がすきなんだな、きっと。

でもまぁこの人間試験は戯言シリーズではないわけで、確かにキャラとか世界観は同じところから引っ張ってきているんだけども、やっぱり逸脱しすぎちゃっているよなぁ。こんな話でしたっけ？みたいな印象は受けちゃいますよ。まぁ、それはそれでいいんだけど。

でもちょっと人識が特別レベル過ぎちゃって萎えるところはあるなぁ。そんなにレベル高かったっけ？とか思っちゃう。おかげで「自殺志願」のレベルがよくつかめなかったり。ああでもそんなことはどうでもいいんだけどね。結局「史上最強」にはかなわなかったりするわけで。まぁ、そういうのを考える小説じゃないんだけどね。強烈な個性を持った変人たちの絡みを楽しむお話なんだけどさ。そりゃミス板追い出されてラノベ板に行かされるわな。

でも、好きです。

個人的にはクビシメロマンチストが一番好きですがね。あの頃はまだミステリだったような。

ちなみにファウストも買いましたですよ。乙一が小畑健のイラストでドラえもんもの書いているって時点でかなりやられてます。もういいや、開き直ってやれ。