12人の優しい日本人

なんか大多数の人が興味ないであろうゲームの長文日記を毎日のように書くのもちょっと気が引けてきたので、もう少し興味ある人が多いであろう事も書きます。はい。

さぁ、そういうわけで12人の優しい日本人ですよ。もうホントに私はこの映画が好きでねぇ。もう何回見ているんでしょうか。30回くらいは見ているんじゃないでしょうか?それはちょっとオーバーかもしれませんが、もうセリフも殆ど覚えてしまうくらい見ている映画なのですよ。それが10数年ぶりに舞台で上演される。これはもうどうしてでも見ておきたいわけですよ。

しかも、そのキャストが超豪華。初舞台の江口洋介に加え、石田ゆり子やら筒井くんやら生瀬勝久やら彼ら単品でもPARCO劇場に客を呼べるメンバーが大集合ですよ。これは見なくては!しかしそんなチケットが簡単に取れるわけもなくチケット争奪戦は惨敗だったわけですよ。しかしこれを見ないのは俺の人生の否定にもつながるわけで、大人の手段(ナイショ)でなんとかチケットを入手したわけです。一安心。

まぁそういうわけで期待度MAXで観たこの芝居。最初に浅野和之がドアを大きく開け入ってきて、そこから12人が登場。そして徐々に客電が落ち、芝居に入っていくという演出がまずかっこよくって鳥肌。そして序盤は何度も映画で見たあの場面、セリフが目の前で行われているという状況に興奮しつつ鳥肌立ちまくりでした。さすがに後半までには自分の心も落ち着いて来ましたが。

しかし、思っていた以上にセリフは映画版と同じだったなぁ。もうちょっと改稿してくるのかと思っていましたよ。あと、映画に比べるとやはり舞台だからか出演者の演技がオーバーでしたね。映画がどちらかというと小ネタを挟みつつ淡々とすすんでいくのに対して、舞台版はちょっとコメディよりな台詞回しでした。

キーマンとなる江口洋介演じる陪審員11号は、個人的には映画版のトヨエツの方が好みかなぁ。なんかミステリアスで。序盤、血が通っていないような嫌なやつと見せておいて実は結構いい人みたいなところは江口洋介にはなかったかな。

もう1人のキーマン、生瀬勝久演じる2号はまぁあれはあれでありかなという感じ。そういや、相島一之から来てた花束のあて先は「12人の優しい日本人様へ」になってたな。

石田ゆり子にあの役はもったいないような気も。お見合いサイトの会員だとか言われてもちょっと説得力ないよな。しかし美人だ。よく知らないが愛ルケとやらのヒロインになって彼女が脱いだりするんだったらそれだけでも観に行きますよ。多分。

堀部圭亮姉歯ネタはアドリブなのかな。なんかあそこだけ三谷幸喜の脚本っぽくなかったような。あそこのネタは日替わりという話もあるらしい。彼は映画だとすごくいい演技するんだけども、舞台だとちょっと緊張している風にも見えました。

あとは堀内敬子さんはちょっと演技がオーバーすぎて違和感はありましたな。がんばっているのはすごく分かったけども。映画だと結構年配の役柄なので落ち着いてかつちょっとずれているって感じだったんけども、年齢的には結構はなれているということもあってちょっと意識しちゃったのかな。

他の役者さんもとてもよかったと思うんですが、どうしても映画版と比べてああだったこうだったと思ってしまうんだよなぁ。まぁ、何を観ても結局、映画版を追いかけてしまう自分がいるわけで。どっちが好みかといわれるとやっぱり映画版なんだよなぁ。まぁ、それはしかたないということで。

そういや、パンフを読んで思い出したんだけども、生瀬は昔、これのパロディで12人のおもろい関西人ってやっているんだよな。G2プロデュースの12人シリーズってこれだけ見てないので是非みたいなぁ。